TibetantigerRug

2024/12/05 13:46


チベットの職人が1ノットずつ織りこんで作られた完全ハンドメイドのチベタンタイガーラグは1枚作るのに何か月も想いを載せて作られています。
しかし、そんな想いも裏腹に偽物がAmazonや楽天、メルカリ、Yahoo!等でたくさん販売されています。
この記事では本物と偽物の見分け方を解説します。
「チベタンタイガー」という単語自体に商標はないのがご存じでしょうか?そのため誰でも使えてしまうです。これは万人の方が愉しめるようにという事の配慮でもあるのですが、これを悪用して工場機械織り、大量生産の粗悪なものを流通させてしまっている原因にもなっています。

1.本物と偽物の見分け方

違い1:素材

最もわかりやすいところだと素材の違いではないでしょうか。

本物のチベタンタイガーラグは、シルクかウールでのみ作られています。 コットンと書いてある時点で偽物です。塩化ビニールなんて書いてあれば間違いありません。
因みに素材はシルクが最も高級、ハイグレードになります。シルクのラグは色つやがよく光に反射し、触感もつるつるしていてとても触り心地が良く気持ちが良いです。ウールのものがシルクと比べてしまうとザラっとした感じがあります。
偽物はよくある大量生産カーペットと同じ素材です。

違い2:価格

価格が大きく違います。サイズがいろいろあり、大きさによって価格が全く違います。職人さんが1つ1つ編み込んで織っていくのでそれはそれは時間がかかります。
さらにチベットには海がありません。よって空輸となるた送料もググっと上がってきます。

小さいタイガーラグのサイズ(W80×D44cm)で3万から5万円ぐらいが妥当な値段です。偽物は、1万円以下になります。素材も素材ですし中国製ですしチベットのかけらもないのですから、、、原価も無茶安いです。

大きいサイズだとかなりまちまちです。当店は日本市場で最も安い思いますが、XXXL(W227×D155cm)のタイガーラグが23万円です。他店だと35万~45万円はします。

違い3:想い

チベタンタイガーラグの本物は、熟練した職人による手織りで作られており、時間と労力をかけて丁寧に仕上げられます。手織りならではの微妙な不均一さがあり、これがラグに独特の温かみと個性を与えます。一方、偽物は機械織りで大量生産されている場合が多く、織り目が均一すぎて機械的に見えます。また、本物の裏側は織り目が見える自然な仕上がりですが、偽物では接着剤が使用されていることが多く、硬くて不自然です。
何よりもチベタンタイガーラグは、地元の伝説やチベット仏教の教えからの流れを汲んだ魔除けの効果を織っていったものでもあります。こういう想いって大切にしたいなぁと思っています。

違い4:サイズ感

伝統的な用途や空間に合わせて手作りされるため、サイズが一定ではありません。また虎の顔も面長だったり、横に広かったりと1枚1枚ちょっとずつ違います。かわいい顔、凛々しい顔、同じ型を使っているのに織っていくうちに変わっていってしまうのでしょうね。それがまたいい味となってきています。本物のチベタンタイガーラグは一期一会なのです。
それに対し、偽物は大量生産されており、大きいサイズだと売れ残ると原価もかかり場所も取って大変なのでW1メートル以下の小さいバージョンを作っています。それを各ネット小売業者が仕入れていろんな店で売っています。

まとめ

まずは素材を見て下さい。コットン、塩化ビニールの表記があったら絶対に偽物です。
本物を感じてほしい、本物を広めたいと思っている身なので複雑なのですが、偽物でも可愛いから欲しいという方には良いと思います。でもいつか本物を手にしてもらいたいものです。